「人を大切にする経営」は、決して社内だけではありません。
ブラック企業の反対語として、ホワイト企業という言葉があります。
福利厚生が手厚く、無理な残業などを強要しない会社を言います。
しかし、どうでしょう？ホワイト企業で上位にランキングされる企業の中には、協力会社に厳しく、無理な納期や発注単価の高額化を平気で行う会社が見受けられます。
協力会社の犠牲の上に、手厚い福利厚生を行っている会社が真のホワイト企業と言えるでしょうか？それは、欺瞞だと思います。

協力会社は、自社ができない、やれない、場合によってはやりたくない仕事をやっていただける重要なパートナーなのです。
もし、協力会社が「明日から、御社の仕事はやりません」と言われたら、製造業であれば製品をつくることができません。
また、流通・小売・サービス業であれば、商品やサービスをお客様に提供できなくなってしまいます。

協力会社の満足度向上のための第一歩は、協力会社が自社に対して、どのような期待があるのかを明確にすることが重要です。 協力会社が期待していないことにいくら力を注いでも意味がありません。
また、今、協力会社がどのような点に満足しているのかを明確にすることが重要です。そして、期待しているのにも関わらず満足していない領域は最重要です。
協力会社の満足度向上を図るためには、期待と満足度の関係で取組みの優先順位をつけて、取り組んでいくための処方箋を提言致します。